【地方&首都圏就活】大学生は卒業した大学の近くに就職するのか??

どうも、Dr.御餅月です!
「地元に戻るか、このまま都会に残るか…」
就職活動が始まると、大学生の多くが直面するこの悩み。出身地、大学、そして就職先。
本日は大学生は卒業大学の近くに就職するのかどうかという話を実体験を交えてしていきたいと思います。
それぞれの地域をどう選ぶかによって、今後のライフスタイルも大きく変わります。本記事では、最新の調査データをもとに、大学生の地域間移動の実態と就職選択の傾向を解説していきます。
- 大学生・大学院生で就職のことで悩みのある方
- 高校生で大学卒業後の就職について情報を集めている方
大学生・大学院生の地域間移動とは?

地域間移動とは?
大学生の「地域間移動」とは、進学や就職の際に、自分の出身地域とは異なる地域に移動することを指します。たとえば、地元の高校を卒業して東京の大学に進学し、そのまま首都圏で就職する、または地元に戻って働く、といったケースがあります。この移動は、学生本人の生活環境に大きな変化を及ぼし、人生そのものにも大きな影響を与えます。

大学学部、大学院(修士&博士)、新入社員時代をそれぞれ異なる場所で過ごしたけど、地域の色をひしひしと感じるよ!
どのタイミングで「移動」が発生するのか?
学生が地域を移動するタイミングは、大きく分けて「進学時」と「就職時」の2つです。
進学の際には、地方には大学が少なく、または都市部に大学が多いため自然と都市部に出るケースが多く見られます。

大学学部は首都圏、大学院は東海地方の学校に通っていたけど、同級生の出身地はどちらもバラバラだったよ!
一方、就職時には「そのまま大学所在地に残る」「地元に戻る」「さらに別の地域へ移動する」といった選択肢があります。この就職時の移動こそが、地域間移動の中でも最も多様で複雑な部分であり、様々な選択の有無が判断材料となることが多いです。

自分も就職を機に地元がある首都圏に戻ってきたよ!
東海地方に残るよりも、地元の安心感を優先したよ!
どの地域の大学からどの地域に就職しているのか?

最近では地元に就職するUターン就職という言葉を聞くようになりましたが、実際、卒業大学と出身地、および就職地はお互いに影響しあっているのでしょうか?
株式会社リクルート 就職みらい研究所の調査調査では、2025年度卒業者の出身地・就職地・大学所在地の関係をまとめています。

株式会社リクルート 就職みらい研究所
図は筆者作成 北海道・北関東・近畿・四国は参考値
卒業生をその大学の所在地ごとに、大学所在地地域出身かどうか、就職地はその大学所在地かどうかをまとめています。
例えば、九州に所在地がある大学の場合、①九州出身かつ九州で就職の割合が64.4%と他の地域と比較して大きいことがわかります。したがって、地元志向が他の地域と比較して高いことということができます。

首都圏の大学だったけど、同級生で地元に九州にUターン就職する人は何人かいたよ!
地元志向が強いイメージあるよ!
また、東北に所在地を置く大学の場合、②東北出身かつ東北以外で就職する割合が24.2%と他の地域と比較して大きいことがわかります。このことから、地元志向が薄く就職を契機として他地域に移り住む割合が大きいといえます。
首都圏に所在地を置く大学の場合、出身地に関わらず首都圏に就職する割合が全体の88.6%におよびます(①+③)。地元の場所に関わらず首都圏に人をとどめる求心力の高さが伺えます。

なんとなくそんな気はしていたけど、首都圏に人は集まりやすいよ!
良くも悪くも首都圏には仕事も多いから、自然とこうなるのも仕方ない側面もあるよ!
まとめ
今回は大学所在地ごとに出身地域×就職地に着目して、地元に就職しやすいかどうかを見てきました。
進学では卒業までの期間がおおよそ決まっていますが、就職地で過ごす期間の終わりは見通せません。就職地はその後の人生に大きな影響を与えます。ぜひ、就活の参考にしてください。